時間もかかり、やっと最終段階の組立段階です。
1960年代以降のEVINRUDE等のエンジンは、プラスチックが多く使用されるようになり、粘弾的には安くなったかもしれませんが、経年劣化、熱に弱く、パーツの強度不足が整備する人には問題です。
この年代の2馬力エンジンの日本で制作されたものは、金属が多く多用され強度的には問題ありません。製造の精密さ強度などこの頃から日本製に置き換わっていくことがよくわかります。
愛知県東海市浅山に作業所があり、1910から1950年代位までの海外の小さな船外機を収集・整備をしております。また、小さな船外機の修理もしています。 「SMALL OUTBOARD」の看板が目印です。
時間もかかり、やっと最終段階の組立段階です。
1960年代以降のEVINRUDE等のエンジンは、プラスチックが多く使用されるようになり、粘弾的には安くなったかもしれませんが、経年劣化、熱に弱く、パーツの強度不足が整備する人には問題です。
この年代の2馬力エンジンの日本で制作されたものは、金属が多く多用され強度的には問題ありません。製造の精密さ強度などこの頃から日本製に置き換わっていくことがよくわかります。
1960年代以降のエンジンの軸受にはローラーベアリングが使用されています。
しかし、一度分解すると組み直すのに苦労します。今回の1970年代も同じです。
単純に軸受にローラーが360度並べてあるだけです。軸と同じ径のホースを差し込んで、ローラーが落ちないようにグリスでを塗布してローラーを差し込んでいきます。
冷却水が循環するエリアには耐熱塗料を塗っておきました。
このエンジンは、入手当時(約10年以上前)は稼働していて、木製の箱を製作して保管していたため、今回の分解整備は初めてです。
そのまま保管していたのですが、カウル部分の汚れがひどくなってきたため洗浄と保護シールをするために、すべての分解整備をします。
分解整備しておりましたが、燃料タンク内は錆がひどくて完全除去できないため、タンク内をコーティングすることにしました。
数年前に使っていた POR-15タンクシーラーは、既に販売されておらず、POR-15錆止めペイントをタンク内に流し込んで塗装しました。
EVINRUDE1802S E04597を分解していてクランクシャフトの軸受にローラーベアリングが使用されていました。パーツリストで確認しても名称がBearing Housingとなっていました。
最終段階にきて、プロペラ部のゴム製のスペーサーが入らなくなりました。新たに制作するのを止めて、そのままスペーサーを外したまま組立てをすることにしました。
エンジンを掛ける必要性が出てきたときにポイントの調整とスペーサーを製作し取付けることにします。それまでゴム製のインペラとスペーサーは別途保管しておきます。
KD-3・KD-3Sと同じ状況なのですが、分解して整備してもうまく組立て動作しないんですよね。
一度仮組してから組立ての順番を確認して、やっと再構築できるので2度手間3度手間掛かるのです。下の写真でリコイルスタータを整備したのですが、取り付けてみたらうまく動作しない状態なのです。