ウレタン樹脂の加水分解特性について

投稿日: 2012年11月23日 作成者: product1125

まず、加水分解とは・・
【仮名】かすいぶんかい
【原文】hydrolysis
水によって化合物が分解される化学反応。
ウレタン樹脂には、加水分解する特性がある言います。
しかし、ウレタン樹脂は、複雑で非常に多くの種類をもって日常生活品ではなくてはならない物です。
ウレタンとは、一般的に呼ばれる製品は、エーテル系（ＥＵ）とエステル系（ＡＵ）の２系統になります。
この２種類の特徴は次のとおりです。
エーテル系（ＥＵ）（耐水用）
エーテルとジイソシアナートとの反応からできるゴムです。
特徴
１　機械的性質　特に引っ張り強さ、耐摩耗性が良い。
２　耐熱老化性、耐オゾン性、耐化学薬品性が良い。
３　耐熱水性に劣る。
用途
自動車部品、バンパーなど大型品、電化製品、土木建築用など
エステル系（ＡＵ）（耐強度）
アジペートとイソジアナートとの反応からできるゴムです。
特徴
１　機械強度が強く広範囲の物性を持つ製品
２　エーテル系に比べて耐寒性が悪く、水などに加水分解をおこす。
用途
自動車部品、電化製品、土木建築用、スポーツ用品、発泡製品
今回、僕が使っている「日新レジン（株）ホビーキャストＮＸ」「平泉洋行のハイキャスト」は、液状原料の注型（熱硬化型）です。
熱硬化注型の特徴
１　硬い硬度でも優れた弾性を持つ
２　金属に匹敵する耐摩耗性がある
３　耐オゾン、耐油性、耐放射線に優れる
４　永久圧縮歪、永久伸びが小さい

今回、僕が使っている「日新レジン（株）ホビーキャストＮＸ」「平泉洋行のハイキャスト」は、エーテル系（ＥＵ）（耐水用）です。
従って、
今回、僕が使っている「日新レジン（株）ホビーキャストＮＸ」「平泉洋行のハイキャスト」は、熱硬化型でエーテル系（耐水性）なのです。
ホビーキャストＮＸとハイキャストの全ての製品は、エーテル系であることを製造会社に確認済みです。

エーテル系とエステル系の加水分解特性図を貼っておきます。
参考
ウレタン樹脂の塗料もたくさん出ています。
■注型用の樹脂は後者の熱硬化性の樹脂を使用します。
（注型用樹脂・常温硬化性樹脂とも言う、→　化学反応で発熱させるので熱硬化性樹脂）
■熱硬化性樹脂には　ポリエステル（含水ポリ）／エポキシ樹脂／ウレタン（硬質・軟質）などがあります。
○素材は液体（流動体）（一液性・二液性・多液性）型